オカンネル

朝の親子間のやり取りで生まれるストレスを軽減する

新しいコミュニケーションツールです。

毎朝、子どもに対して母からかけられる「弁当持った？」「傘持った？」

といったお節介。子を想う母の気持ちがかえって子どもにストレスを与え、

親子関係が悪化してしまうことがしばしばあります。そんな朝のストレス

をなくすために、新しいコミュニケーションツールを開発しました。

「オカンネル」はSONY MESHを搭載した浮遊型デバイスです。

お母さんは子どもに伝えることを、予めオカンネルに入力します。

そして家事に忙しい最中でも手をかざしたり音をならすと、

お母さんの代わりに「オカンネル」が子どもに近づき、

入力したメッセージを伝えてくれます。

メッセージをもらった子供は、お母さんと同じように

「オカンネル」に手をかざしたり音を出して返事をすることができます。

そしてメッセージを伝えた「オカンネル」はお母さんのもとに戻ります。

更に、天気情報やゴミ収集日などの地域のオープンデータを元に、

「今日寒いから上着持って行き」「燃えるごみ出しといて」といった

メッセージを選んで子供に届けることができます。

なぜこんな形をしているのか？という疑問が浮かぶかもしれません。

それは、テレビアニメ「ガンダム」シリーズに登場する

「ファンネル」というものをモチーフとしているからです。

私は長らく、こうしたテレビアニメに登場するようなデバイスを、

現実世界でも作りたいと思っていました。

しかし、それをただ作るだけではあまり意味がありません。

今回はそれを、ユーザにとって実用的なものとして役立たせることを

目指して制作しました。そうしてできたものが「オカンネル」です。

「オカンネル」は私の作品の中でも、「作りたいもの×実用性」の両立を

特に意識した作品です。