MagicProjection
卒業研究「MRシステムにおける投影マーカとジェスチャを用いた
仮想オブジェクト操作方法の提案」
【作品概要】
近年,複合現実感(Mixed Reality; MR)という技術が認知されてきています.複合現実感によって実現される複合現実空間の中では,現実世界のユーザが,コンピュータで作り出された仮想空間と一体となることが重要です.
この作品では,複合現実空間における”現実と仮想の一体感”をより強固なものとするために,現実世界のユーザが仮想空間に存在している物体群を,現実に存在している実物体のようにスムーズに操作できるようになることで,一体感の高い体験を生み出せるのではないか?と考えました.そこで,小型プロジェクタからマーカとなる画像を投影し,認識したマーカの位置に仮想オブジェクトを重畳するという方法によって,自由に仮想オブジェクトを操作することを提案しました.
【作品内容】
HMDをかぶり,小型のプロジェクタデバイスを手に持って体験します.
プロジェクタからは円状のポインタが投影されており,
ボタンを押すと魔法陣に変化します.
ユーザはプロジェクタを使っていろいろな場所に
仮想オブジェクトを配置して遊ぶことができます.
また,配置したオブジェクトは手を伸ばして,
触って遊ぶこともできます.
【作品実装方法】
本作品はゲームエンジンであるUnityで実装しています.
拡張現実にはARSDKであるVuforiaを使用しています.
カメラとセンサを備えたHMDをユーザが装着すると,
カメラに映った現実世界が映し出されます.
プロジェクタからは魔法陣の絵柄が投影されており,
それらはARマーカになっているため,
カメラで認識すると,仮想オブジェクトが出現します.
また,LeapMotionという赤外センサが付いているため,
ユーザの手を認識し,オブジェクトを触ることができます.
【作品の展望】
本作品のシステムを応用すれば,遊ぶ人たちが
自由な位置に好きなだけオブジェクトを
召喚するような遊びが可能になります.
それはつまり,実体を持たない仮想世界を
スムーズに操作することができるため,
より没入感が高い拡張現実体験ができるのです!
【仕様】
製作期間 :構想1年,実装2ヶ月
制作人数 :1人
使用ツール:Unity,LeapMotion SDK,Vuforia
使用言語 :C#
デバイス :PC,HMD,Projector,Arduino
【関連情報】
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第43回エンタテイメントコンピューティング研究会 投稿・発表
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ロボフェス大坂春の陣 展示
【ギャラリー】
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第43回エンタテイメントコンピューティング研究会 発表
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ロボフェス大坂春の陣 展示
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システム外観